「マイホームを買うなら、やっぱり新築がいい」
僕も最初はそう思っていました。
駅から近くて、広くて、新しくて、条件もかなり良い。
実際、僕は2023年に新築マンションを契約するところまで進みました。
家族や友人にも「おめでとう!」と言ってもらって、「あとは頑張ってローンを返していこう」と思っていたんです。
ところが、その後約1ヶ月悩み続けることになりました。
そして最終的に出した結論は、
「このマンションは買わない」
でした。
契約を解除したことで、手付金として払っていた100万円は戻ってきませんでした。
その後、僕は新築ではなく中古マンションを購入しました。
今回は、そんな僕が
「なぜ新築をやめて中古を選んだのか」
を、実際の経験を交えながら話していきます。
この記事でわかること
- 新築マンションと中古マンションの価格にはどれくらい差があるのか
- 中古マンションにはどんなメリット・デメリットがあるのか
- 僕が一度契約した新築マンションを解約した理由
- 100万円を失ってまで中古を選んだ理由
- 実際に中古マンションに住んでみてどうだったのか
- マイホーム選びで僕が大切だと思ったこと
まず、どうして僕は新築マンションが欲しかったのか
最初から中古を選ぶつもりだったわけではありません。
むしろ、僕はかなり新築寄りでした。
せっかくマイホームを買うなら、新しい方がいい。
設備もきれいだし、誰も住んでいない。
「人生で大きな買い物をするなら、新築にしたい」
そんな気持ちがありました。
2023年頃、将来子供ができることも考えて、3LDK以上のマンションを探し始めました。
そして、かなり条件の良い新築マンションを見つけます。
- 価格
- 広さ
- 駅徒歩3分
- 通勤のしやすさ
自分たちが希望していた条件が、かなり揃っていました。
しかも、購入前にはちゃんと返済シミュレーションもしました。
「これなら何とか返していけそう」
そう思ったからこそ、契約まで進んだんです。
でも、契約した後に「本当に大丈夫?」と思い始めた
契約した直後は、むしろ嬉しかったです。
家族や友人からも、
「おめでとう!」
「遊びに行きたい!」
と言ってもらいました。
僕自身も、
「よし、あとは頑張って返済していこう!」
という気持ちでした。
ところが、時間が経つにつれて少しずつ不安が出てきました。
「本当にこの金額を払っていくの?」
「子供ができたら大丈夫?」
「旅行とか外食とか、今まで通り楽しめる?」
そんなことを考えるようになったんです。
しかも、大きな金額の話をずっとしていると、だんだん金銭感覚がおかしくなってきます。
500万円くらいの差が、
「まあ、それくらいなら……」
と思えてしまう。
結婚式のときも、50万円のオプションを追加しても何も感じなくなっていました。
今振り返ると、完全に感覚が麻痺していたと思います。
最後に踏みとどまらせてくれたのは、妻の一言でした
約1ヶ月くらい、ずっと悩んでいました。
「こんな条件のマンション、もう見つからないかもしれない」
そんな気持ちもありました。
せっかく見つけた物件です。
駅も近い。
広さもある。
条件もいい。
ここを逃したら、次はもっと高くなるかもしれない。
そう考えると、なかなか決断できませんでした。
そんなとき、妻から言われたんです。
「もう一回しっかり考えたら、返済大変じゃない?」
この言葉で、ハッとしました。
確かに、マンションそのものは魅力的でした。
でも、
「そのマンションを買った後、どんな生活になるのか?」
を考えると、話は別です。
ローンを返すために、好きな食べ物を我慢する。
旅行を我慢する。
子供にかけるお金を削る。
そんな生活を何十年も続けたいのか。
そう考えたとき、
「そこまでして新築にこだわる必要はないんじゃないか」
と思うようになりました。
そして、解約を決めました。
当然、100万円は戻ってきませんでした
ここが僕にとって一番大きな出来事でした。
新築マンションの契約を解除した結果、支払っていた手付金100万円は戻ってきませんでした。
かなり痛かったです。
しかも、解約の話をした途端、それまでとは不動産業者の対応が明らかに変わりました。
それまで出してもらっていた飲み物もなくなり、
「本当にやめるの?」
「そんな人いないよ?」
という感じで話をされました。
それまで一緒にマンションを検討してきた担当者ではなく、別の方が事務的に手続きを進めることになったのも印象に残っています。
「こんなに変わるんだな……」
と、少し複雑な気持ちになりました。
でも、100万円を失ったことよりも、
「無理して買わなくてよかった」
という気持ちの方が強かったです。
その後、僕は中古マンションを購入しました
新築を解約した後、改めてマンションを探しました。
そして最終的に選んだのが、中古マンションでした。
これが、今僕が実際に住んでいる家です。
中古を選んでみて、一番良かったと思っているのが、
「実物を見てから決められたこと」
です。
新築マンションの場合、完成前に契約するケースもあります。
もちろんモデルルームなどでイメージはできます。
でも、実際の日当たりや眺望、周辺の雰囲気、収納の使いやすさなどは、住んでみないとわからない部分があります。
中古なら、実際の部屋を見られます。
「この部屋なら大丈夫そう」
と確認してから購入できる。
これは僕にとってかなり大きなメリットでした。
価格だけじゃなく「生活に余裕を残せる」のが大きかった
もちろん、中古を選んだ大きな理由の一つは価格です。
2024年の首都圏では、中古マンションの平均成約価格が4,890万円でした。一方、同年の首都圏新築マンションの平均価格は7,820万円です。単純比較はできませんが、両者には大きな価格差があります。
また、国土交通省の住宅市場動向調査でも、中古マンションを選んだ理由として「予算的にみて中古住宅が手頃だったから」が上位に挙げられています。
ただ、僕の場合、
「中古だから安い!」
というだけで選んだわけではありません。
大事だったのは、
「家にお金をかけすぎず、残ったお金を他のことにも使える」
ということでした。
住宅費が高くなりすぎると、それ以外の選択肢がどんどん狭くなります。
投資もしたい。
子供にもお金を使いたい。
たまには外食もしたい。
旅行にも行きたい。
そういう生活を維持したかった。
だから僕にとっては、
「新築か中古か」ではなく、「家にいくらまで使うか」
の方が重要だったんだと思います。
中古マンションにも、もちろんデメリットはある
もちろん、中古マンションなら何でもいいわけではありません。
中古には中古の注意点があります。
例えば、
- 建物や設備の状態
- 修繕積立金の状況
- 管理状態
- 耐震性
- 給排水管などの設備
- 将来的な大規模修繕
- 周辺環境
などは確認しておきたいところです。
「中古だから安い!」
だけで決めてしまうのは危険です。
僕なら価格だけを見るのではなく、
「このマンションを10年、20年住むならどうだろう?」
という視点で考えます。
それでも僕は「中古を選んでよかった」と思っています
実際に住んでみて感じたのは、
「新築じゃなくても、普通に満足できるんだな」
ということでした。
もちろん、新築のようなピカピカ感はありません。
設備によっては「ちょっと古いな」と思うところもあります。
でも、生活してみると、
「新築じゃないと絶対に嫌だったのかな?」
と思うようになりました。
日当たりも確認できた。
周辺環境も確認できた。
実際の広さも確認できた。
そして、住宅費を抑えられたことで、投資や生活に回せる余裕も残せました。
今振り返ると、
「100万円を失ってでも、一度立ち止まってよかった」
と思っています。
僕がマイホーム選びで一番学んだこと
この経験を通して一番強く感じたのは、
「買える金額」と「無理なく暮らせる金額」は違う
ということです。
住宅ローンの審査に通る。
毎月返済できる。
それだけで「買って大丈夫」とは限りません。
その家を買った後も、
- 子供にお金を使えるか
- 投資を続けられるか
- 旅行に行けるか
- 急な出費に対応できるか
- 金利が上がっても大丈夫か
まで考える必要があります。
僕は実際に一度、そこを見失いかけました。
だからこそ、今は
「最悪のケースでも家計が破綻しないか」
をかなり重視しています。
これは住宅ローンだけではなく、投資にも共通する僕のお金の考え方です。
新築と中古、結局どっちがいい?
僕は、
「どちらが正解」という答えはない
と思っています。
新築には、新築にしかない魅力があります。
最新の設備、きれいな内装、保証、誰も住んでいないという安心感。
一方で中古には、
「価格を抑えながら、実物を確認して選べる」
という大きな魅力があります。
だから、
新築が向いている人
- 新しい家に住むこと自体に大きな価値を感じる
- 希望する条件の新築物件が予算内に収まる
- 住宅費を払っても生活に十分な余裕が残る
中古が向いている人
- 住宅費をなるべく抑えたい
- 立地や広さを優先したい
- 実物を見てから決めたい
- 住宅以外にもお金を使いたい
という感じで考えてみるといいと思います。
まとめ:僕は「新築を諦めた」のではなく、「生活を優先した」
僕は一度、新築マンションを契約しました。
そして約1ヶ月悩んだ末に解約し、手付金100万円を失いました。
正直、かなり痛かったです。
でも、その経験があったからこそ、
「自分は何のために家を買うんだろう?」
と考え直すことができました。
最終的に僕が選んだのは中古マンション。
新築よりも住宅費を抑え、その分を投資や生活に回せるようにしました。
今のところ、
「中古を選んで失敗した」
とは思っていません。
むしろ、
「無理して新築にこだわらなくてよかった」
と思っています。
マイホームって、家を買うことがゴールじゃないですよね。
その家で、家族とどう暮らしていくか。
僕はそこまで考えて、初めて「いい家選び」なんじゃないかなと思っています。
これからマンションを買おうとしている方は、ぜひ一度、
「この家を買った後も、今みたいな生活を続けられるかな?」
と考えてみてください。
僕は一度失敗して、100万円払って、ようやくそこに気づきました(笑)。
少しでも参考になれば嬉しいです。
※本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。住宅価格や住宅ローン、税制などは変化する可能性があります。また、住宅購入は大きな金額が動くため、最終的な判断はご自身の収入・資産・ライフプランなどを踏まえて行ってください。

